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「あ?お前…」
只今俺は顔を上げれません。
何たってタオル一枚で廊下に飛び出しちゃったんだから。
このまま部屋に…
いや駄目だ部屋には奴が…
「おいお前さっきの奴だろ?
何してんだよ。んな格好で」
ん………?
聞き覚えあるぞこの声。
しかも知り合いっぽい
「り…りょう?」
「あ?んだよ?」
「奴を退治してくれね??!!」
がばり
タオルを押さええながら起き上がり自分の部屋を指差す。
「いや、無理」
「何で?????!!
お前なら出来る!!!!
あの黒光ってる奴らをぎゃふんと」
必死にジェスチャーを加えつつ喋ると理解してくれた。
「あぁ ゴキブリか…」
「言うなその名を口にするな!」
(大袈裟な…)
「はぁ…じゃあお前俺の部屋入っとけ」
やれやれと言った風に肩を竦め部屋を指す。
意外優しーのな……。
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