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「はい大賛成~!!」
大喜びで手を挙げる奏を無視して怜に頭を下げる。
「駄目だ帰れ。」
ざっぱり
否定されてもあの部屋には戻りたくなくて。
「お願い。奴が一匹居たって事はあと千匹は居るはずだから嫌なの。」
何度頭を下げても帰って来るのはNOのお返事。
こうなったら最終手段だ。
お兄ちゃんには効いたけど怜は手強そうだな。
とか思いながらうるっと瞳に涙を浮かべ上目使いでこてり首を傾げて。
「お願い、怜先輩」
うぅ相変わらず自分には鳥肌もんだなぁ…
反応を期待してもう一度見上げると何故か変態までもが固まってる。
え………
何その反応……。
もしかして気持ち悪かった?
ぅわ俺恥ず!!!
心無しか頬がほてって熱くなる。
その姿を見てぼそり奏が呟いた
「それ…犯罪でしょ…」
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