~家族との約束~

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「お兄ちゃん、元気でね。ちゃんと約束守ってね?」 「………あぁ、約束するよ」 気づくと香華たちの体が薄くなりつつあった 「…………お別れ……なんだな」 「うん………。あのね、本当に最後にお兄ちゃんに言いたいことがあるの」 「……何だ?」 そう言った時には父さんと母さんの姿はなかった。………お別れの言葉くらい言ってから逝けっての 香華の姿もほとんど見えなくなってきた。………おいおい顔が真っ赤ではっきり見えるぞ 「あのね………えぇっと………その……」 「……お前大丈夫か?」 「お兄ちゃんは黙ってて!!」 「………はい」 「お兄ちゃん……香華は………お兄ちゃんのこと……大好きだよ」 香華は顔を真っ赤にしてそう言った。それと同時に香華も見えなくなってしまった。最後に見た香華は笑っていた 俺は凪桜の下で1人たたずんでいた 「………あぁ、俺も大好きだよ。父さんも母さんもみんな大好きさ……」
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