~出会いと始まり~

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「ふぅ……。んじゃ学校に行こうぜ。恭助ならあとから来るだろ」 「そうね」 「そうだね」 俺達は地面に倒れている恭助をそのままにして学校に向かって再び歩き始めた 家を出てからいろいろあったが、ギリギリチャイムのなる前に学校に入ることが出来た 俺と神楽と恭助は同じクラスだけど、空だけは別のクラスなためいつも下駄箱からは別になる 「んじゃ空、また昼休みにな」 階段を上り、右に曲がって見えてくるのが我クラス、2-Eだ。 教室の戸を開けるとホームルームの始まる直前だった 「もぉ~。いつもギリギリですね、赤坂さん達は。」 この人は「八雲 百合(やくも ゆり)」俺のクラスの委員長さんだ。その他にも生徒会会計もやっている。でも少し天然だったりする かなり頼りになる人なのだが、身長が低いせいか何だか小動物に見えてくる。例えると………。………何だっけ。………………フェレット?みたいな感じだ 「……あら?今日は三春さんがいませんね」 「あぁ~~。恭なら優が学校来る前に仕止めたわよ」 ちょっ……!?何正直に言ってんだ!?それじゃ俺が酷い人間って思われ……… 「まぁ、そうなんですか?赤坂さん大丈夫でしたか?」 ………なかったね。逆に心配かけちまったよ。………恭助、お前が本当に可哀想に思えたよ
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