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……だ…れカ…
「……んっ?何か言ったか?」
「いや、何も言ってないけど?どうかしたの優希」
「分かった。ついに頭までおかしくなったんでしょ?」
神楽、お前。失礼なこと言ってくれるな、オイ!!
でも、さっきのは………。きっと空耳だな
……だ…れか。……たす…け……
……まただ。みんなには聞こえないのか?それともやっぱり気のせいなのかな………
「おい、優希。何突っ立てんだよ。先に行っちまうぞ」
「あ……あぁ」
俺は恭助にうながされ再び歩き始めた
………さ……むぃ……よ…
「……やっぱり」
間違いない、聞こえる。でも何で俺だけなんだ……
もしかしたら、他の人にも聞こえてるかもしれないから俺が気にしなくても大丈夫……だよな
………あぁ、駄目だ。気になってしょうがねぇよ
「優希、どうかした?」
「悪い。俺、忘れ物したから先に帰っててくれないか?」
「別にいいけど、気をつけてね」
「おう。んじゃ、また明日な」
俺はみんなと別れて声のする方へと歩きだした
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