~出会いと始まり~

17/21

803人が本棚に入れています
本棚に追加
/213ページ
「あぁ~………、なんか前にもこんなことあったっけ」 俺は見知らぬ所に1人立っていた。まるで香華たちの時のようだった そういえば、あれからもう結構たったけな……… 昔のことを思い出していると、不意に後ろから声をかけられた 「優希さん」 何だか、聴いたときがあるような気がする声だった 後ろを振り返るとそこには白と黒のチェックのマフラーをした黒い猫がいた 「お前、こないだの……」 「はい、そうです。先日はありがとうございました。おかげで私はあの寒い夜を乗りきることが出来ました」 その言葉を聞いて俺は安心した やっぱり、生きてたんだ…… 「それで、今日はお願いがあってきました」 「……お願い?」 「はい。明日の夜、優希さんの部屋の窓の鍵を開けておいてもらえませんか?」 「………はい?」 俺は予想外の言葉にきょとんとしていた 「それじゃぁ。またお会いしましょう」 俺は猫の言葉に少し違和感を感じた 「ちょっと!?また会えるって………」 「それは優希さん、あなた次第です」
/213ページ

最初のコメントを投稿しよう!

803人が本棚に入れています
本棚に追加