~家族との約束~

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「香華……」 「お兄ちゃん『自分も死んじゃったら……』って考えてたでしょ?」 「…………俺は、………俺はみんなと一緒に居たいんだ………」 これは俺の本心だ。今まで家族が居るのが当たり前だと思っていた。 人はいつか必ず死んでしまう。父さんも母さんも人である以上いつかは死んでしまう…… そんなこと分かっているつもりだった。………でも分かっていなかった。自分の周りの人が死んでしまう悲しみを…… 「みんなが死んじゃって独りになって、人が死ぬことの悲しみを知って俺気づいたんだ……。人が死ぬってどういうことなのかを………。」 人は失ってからそれの大切さに気づくって誰か言ってたな……。全くもってそのとうりだよ。 家族を失い初めて気づいた。家族の大切さや暖かさ。そしてなにより命の尊さを……… 「だからもう失いたくないんだ……」 父さんと母さんは香華の後ろで黙って聞いていた。香華は何か考えていたのか少しして話を始めた
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