生まれた日から遡り

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彼女はキョトンとした顔でマメを見た、何故なら若い職人は私が生まれるのを隈が出来てやつれても笑ってくれたからだ   「あのね…人間は人形が動かない物だと思っているからそんな顔が出来るのよ、仮に動いたりでもしたら化け物扱いされて殺されちゃうわ」   マメが熱を帯びて話す中違うパペットがマメを制止させた…彼女が悲しんで居るからだ   「私達を生んで置いて殺してしまうの…それは嘘だわ」   「ごめんよ、殺されはしないときも有るよ、ただ人間は動かない人形の方が好きなんだ…ただそれだけなんだよ、マメの言うことは気にしないでくれ」   男のパペットは棚から顔を出して彼女を慰めるも彼女には届かない…何故なら彼女は人間は人形に優しい物だと信じている気持ちを削ぎ落とされたのだから…
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