生まれた日から遡り

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「貴女の名前を聞きたいわ、私は名前がないから名乗れる物がないの」   「あ、そうだったね~私はユロって言うの」   ユロは彼女の腕に座り、人懐っこそうな笑みを浮かべていた   「さて、古傷をえぐるみたいで悪いんだけどね…」   ドキリと胸の中が揺れた、ユロがとても深刻で申し訳なさそうな顔で俯いたからだ   「どうしたの…?」   彼女はそれしか言えなかった…唇がイヤに揺れて舌が痺れてきた…
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