再会

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面倒くさいながらも、あとで我慢するよりマシなので一番前のお手洗いにコソコソと向かう。 また余計なお客に話しかけられないようにである。 運良く空いていたそこに、何も考えずするりと体を滑らせる。 エアポケットほど大きくはないが、晴れていても気流の乱れは存在する。 用を足しているときに何かが起こるのがいつも不安で仕方ない。 急いで出すものをだし、手を洗うと、扉の向こうで大きな笑い声が上がるのが聞こえた。
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