再会

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なに!? 思ったときは遅かった。 ドアを開けた瞬間に小学生高学年くらいの子供の集団が、一列に並んでいたのだ。 『きゃーっ。揺れるゥー。』 一番前の女の子が笑い声をあげながら、今井の服のそでにがっちりと手を預けた。 思わず支えるように手を貸しながら、その列の人数に唖然とする。 まるで全校朝礼でも行うように、女の子が背の順(そう見えただけ)で並んでいるのだ。 『ありがとう。』 ポニーテールをした頬にそばかすが目立つかわいらしい女の子が、後ろの子にうふふと笑いかけてトイレの中に消えていく。
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