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『添乗員さん、飴食べる?』
ニコニコ笑った還暦ほどの女性が菓子袋を持って目の前に現れた。
『あ、ありがとうございます。でも、危ないので座ってくださいね?』
彼女は今井に一つ手渡すと、ゆっくり歩いて座席に戻る。
『ねえねえ、お酒は飲めないの?』
『はい。もうちょっと待ってくださいね。』
『ねえ、高い旅行代払ってるんだから、それなりのサービスはあるよね?』
『え・・はぁ・・・旅行日程表に記載してある通りです。それ以外には、私たちのできる範囲で・・・。』
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