✨本編の始まり✨

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「お前が居れば何もいらない。愛してる」 言ってくれました。 かなり嬉しいですけど、そこはもうちょっと意地悪して…… 「え?最後が聞こえませんけど」 「はぁ!?」 「さ、もう一度」 「あ……愛してる」 「もっと囁くように」 「愛してる」 「もっともっと」 「あー! もう、やめやめ」 突然祐司さんは顔を赤くしながら大きな声をあげはじめました。 「何でやめちゃうんですか」 「もう十分言っただろ」 「まだです。後100回聞いても物足りないくらいです」 「なんだよそれ。新手の嫌がらせかよ」 祐司さんはすねたように、私から離れて行きます。 うん。これで満足。 私はニヤニヤして祐司さんの方を見ます。 すると祐司さんが思わぬ事を。 「……まぁ、二人きりになったら言ってやる」 「え…?何回でも言ってくれるんですか?」 「ああ、何回でも。お前が嫌になるまで言い続けてやる」 ふふっ、祐司さん、顔が笑ってますよ? 私の顔を赤くさせようなんて、無駄なんですから。 「残念ですが祐司さん、嫌になる事は一生ないので、永遠と言い続けてください」 「言ったな! 覚えてろよ」 「覚えておきますよ。ずっと」 そう言いながら、私は祐司さんに向けて笑顔を送った。
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