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でも沙夜は一緒には来なかった。
あいつらに引き止められてるのかも知れない。それとも沙夜が、私とは一緒にいたく無いのかも。
でもどっちでも良かった。
沙夜が今、私を追い掛けてきて、
蘭ちゃん、と呼んでくれないのなら。
私にとっては同じ事だ。
沙夜が今慌てて教室から出てきて、笑顔で私に話し掛けてくれたとしても。
やっぱり私は他にどうしようもなくて、沙夜を殴るだろうから。
沙夜の声が聞こえないうちに、私は走って沙夜から逃げた。
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