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「ここの寮はね、
二人で一つの部屋を
使うんだけどね、
実は今年は一年生の
寮希望者が多くてね、
ぎゅうぎゅうなんだ。
二年生と一緒とかでも
大丈夫かな?」
部屋まで歩いてる途中で
蘭さんがお詫びの話をした。
別に年上とか
あんま気にしないし
年上のが優しそうだしいっか。
特に何も考えずに答えた。
「別に大丈夫ですよ」
まさかこの一言で
俺の大学生活が
ガラリと変わってしまうとは
まだ思いもしなかったんだ。
「ここだよ」
着いた先は
2階にある「205」号室。
(ちなみにタンポポ寮は
5階まである)
「二年生には
もう僕から言ってあるから
もう入って大丈夫だよ。
それじゃあ僕はこれで」
蘭さんはポンと
肩に手を置いて
行ってしまった。
「ありがとうございました」
さて。
同じ部屋の先輩は
どんな人なんだろう…?
優しい人だといいな。
刹那はガチャッと勢いよく
扉を開けた。
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