8569人が本棚に入れています
本棚に追加
/400ページ
何故なら後2分で遅刻が決定してしまうからだ。
なのでこの少年桜井 緋色は桜並木に目もくれず一生懸命走っているのだ。
『キーンコーンカーンコン』
しかし校門まで後50メートルという所で無情にも登校時間を終了を告げる、そして緋色に遅刻を知らせるチャイムが鳴ってしまった。
「マジかよ・・・」
緋色はどうしようか迷ったが、校門に誰か立っているのが見えたので慌てて進路を変更した。
「さすがにここから入れば誰にもばれないだろ」
そう言いながら緋色は少し高いフェンスを乗り越え始めた。
最初のコメントを投稿しよう!