桜の下での出会い

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何故なら後2分で遅刻が決定してしまうからだ。 なのでこの少年桜井 緋色は桜並木に目もくれず一生懸命走っているのだ。 『キーンコーンカーンコン』 しかし校門まで後50メートルという所で無情にも登校時間を終了を告げる、そして緋色に遅刻を知らせるチャイムが鳴ってしまった。 「マジかよ・・・」 緋色はどうしようか迷ったが、校門に誰か立っているのが見えたので慌てて進路を変更した。 「さすがにここから入れば誰にもばれないだろ」 そう言いながら緋色は少し高いフェンスを乗り越え始めた。
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