光と影

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教室の窓側の一番はじの席で、ぼけ~っと外を見ていた。 変わらない景色を見てると何だかため息が出てくる。まだ入学して一週間しか経ってないのに十年も二十年経っているかのように感じられた。 周りのみんなは、楽しく話していたり、携帯のアドレスを交換していたりしていた。 自分だけやることもなく、ずっと窓の外を見ているだけだった。 「こんな生活は始めてだった。」 中学生の頃の休み時間はいっつも自分の周りには多くの友達がいて楽しくくだらない会話をしていたからだ。 だが今ではその影もなく、一人でポツンと座っているだけだった。
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