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親友のミナとユリウスの結婚式から三ヶ月後、ナオは一人、日本でのんびりと温泉に浸かっていた。
体をぐっと伸ばし寛ぐ。
秋の連休に、恋人のナオトと二人、海沿いの旅館に一泊旅行をしていた。
いつも忙しくすれ違う二人だったが、ナオの仕事も落ち着き、ナオは何となくナオトと一緒になるんだろうか、と考え始めていた。
貸切り温泉ではなかったがまだ時間が早く、広い露天岩風呂に一人地平線の見える海を眺める。
小さな岩を敷き詰めてできた風呂で、周りには綺麗に植え込まれた草木と天井の高い檜の屋根がついた、開放的な場所だった。
船が通ればこちらは丸見えなんだろうが、通らずのんびりできる。
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