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「ケイくんは、さ」
不意に、アリスの声音に、囁くような優しさが混じる。
「その伝説のガーディアンと、戦ってみたいんだね」
気紛れなペースで走る俺達を後押しするように、柔らかい風が吹く。
いつの間にか俺達の身体は、世界の中心であるメンデルブルク議事堂の前まで運ばれていた。
期に一度、マスター議会が行われる場所であり……画面越しでだが、俺の記憶に残る中で、最後にあんちゃんを見た場所だ。
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