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誰よりも強くなりたかった。
その思いだけが先行し、色々と無茶な事もやってきた。
少年時代に抱いた思いは今も変わらないが、ただただ手当たり次第に自分の力を周りにぶつける事しか出来なかった、あの頃と、今は違う。
俺を変え、俺に憧憬を抱かせてくれた伝説の真偽は分からないし、考えたくはないが……生死すら定かではない。
それでも。
確証がない限りは、自分の目で確かめない限りは、俺が誰よりも強いと認めた伝説との邂逅を、諦めたくはない。
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