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午後二時十三分。
殺風景な控え室の、壁に掛かった丸型時計が、現在の時刻を告げる。
会場入り自体は早かったが、王座の順位変動戦だけあって、俺の試合はこの日の一番最後だった。
刻一刻と迫る決戦に向け、集中力を高め、身体を解していく。
が。
「いっ、でででででっ!」
開脚の状態から床に胸をつけ、両の手を両足の爪先に持っていこうとした所で、おもむろに左の手首を掴まれ、持ち上げられる。
その手はすぐに離されたが、俺は即座に跳ね起き、柔軟を邪魔した犯人を睨みつけた。
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