『月ひとつ』

1/1
25人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ

『月ひとつ』

見上げた夜空に月ひとつ。   無数に輝いているであろう星たちは街の灯りに消されてる。   地上の輝きに負ける事なく暖かく優しく照らしてくれる月。   何処の国から見ても。   戦争の国から見ても。   飢餓に苦しむ国から見ても。   何でも捨てる国から見ても。   月はひとつ。   月は何を想う?   この星の生き物を。   空を汚し。   資源を無下に扱い。   争いをし。   過ちを繰り返す。   人間と言う名の生き物を。   月に見守られてきた地球。   人間は見守られてきたのかな。   今宵も月は輝いている。   どんな場所に立っていても…。   月の輝きは変わらない。   その輝きが怒りなのか。   それとも慈しみなのか。   解らないままに。   月を見上げよう…。   貴方も見上げませんか?   遥か昔から輝く…あの月を。   ひとつしかない空に輝く。   ひとつだけの月を。。。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!