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大学を卒業後、サークルの飲み会の案内が来た
サークルと言っても、スノーボードやスキー
マリンスポーツを、希望者を募って遊ぶという
単なる遊びの集団の様なものだった
その中に、お気に入りの先輩が居て
その人が来るというだけで、琉璃は飲み会の参加を決めたのだ
看護師になるという目標を持って、専門学校に入り
そのストレスでクタクタだったからか
酷く酔っ払っていた
「喜一先輩
お久しぶりです」
「おおっ 久しぶりだな
どうした、えらく酔払ってるけど」
「ちょっと疲れてるんですよね➰」
喜一の隣には、見た事の無い男が座っていた
「こいつ 俺の高校ん時からの悪友で、シンって言うんだ」
「あ➰ハンサムが2人並んでるんですね
こんばんわぁ はじめまして」
酔っ払いか・・・
という目が、琉璃を見て
「どうも」
と、素っ気無く言った
琉璃は記憶を手繰ると、誰か男と一緒に帰った
喜一に送って欲しかったのに
方向がちがうからと
「おい、シン
お前、方向同じだわ
送ってやって」
と、ぶっきらぼうな男に押しつけられた
そこまでは覚えている
悪態をついて店を出たのも覚えている
が……
それからの記憶は全く無かった
そこまでを、高速回転するかの様に
立っている男を見ながら思い出した
そして
「あの
あたし、なんで此処に居るんでしょう・・・?」
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