雨の朝

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濡れた髪をタオルで拭きながら ドアから顔を出し 「ドライヤー借りていいですか?」 そう、声を掛けた シンが洗面所に向かいながら 「鏡の後ろが物入れになってる そこに入ってるよ」 そう言いながら、ドアを開けると Tシャツを着た琉璃が立っていた 「ここですか?」 そう言って、鏡の扉を開け 「そう」 と言うシンの言葉を受けて、棚の上にあるドライヤーを取ろうと やや背伸びをした時 Tシャツの下には、何も着けていない事が見て取れた シンは、ドキッ っとする 色白の滑らかな肌 太腿から尻にかけてのラインが綺麗だった やや肉付きのいい太腿は たるんでいる訳でなく 触り心地のよさそうな太さ 思わず触れたくなった 「ありがとう」 そう言ってシンを振り向いた胸元は 乳首がくっきりと写っていた 「ああ」 そう言って、洗面所を後にしたが 悶々とした感覚がやって来た 「ヤバいなぁ」 そうシンは思っていた 髪を乾かしながら 洗面所を偵察・・・ 歯ブラシは1本しか無い 洗面所には、女の影が出やすいが そういう雰囲気は無かった    女は居なさそう 第一、ブラシも無い 洗面所にゴミ箱も無い 髪を乾かし、そのままTシャツ1枚だけで寝室へと戻った シンは、ベッドに横になって眠っている様だった ベッドの向こう側にある灰皿で タバコが煙を上に登らせている    消さないと そう考えて、シンの身体を越えて手を延ばし、タバコを消そうとした時 「誘ってんの?」 そう、声がした 驚いて、バランスを崩し シンの上に乗っかってしまった 「やっぱ、誘ってる?(笑) そうなら、遠慮なく・・・」 そう言うと、軽々と琉璃の身体をベッドに横たえた 「さ・・・誘ってる訳じゃ タバコが落ちそうだったの」 「そう?」 琉璃の髪を掻きあげ 首筋にキスをした 琉璃も敢えて抵抗はしない 心の中では、このまま付き合えればいい そう思っていた シンにしてみれば、半裸の女が自分におおい被さって来たのだ 据え膳を差し出され 食べない理由はどこにも無い Tシャツしか身に付けていないのだから 裸にされるのも、数秒の事だ 首筋から、腕 脇腹から、胸へ その愛撫に応えて、段々と濡れて行く 雨の音は、ずっと続いている その音にかき消される事も無く 愛撫に応える喘ぎ声が漏れた
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