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コブラマンとアサシンビートルの死闘が始まった。
「死ねー」
アサシンビートルは得意の角攻撃でコブラマンを襲うが、素早く交わしてはキックで反撃した。
「くそー。何て固いボディーだ」
コブラマンの攻撃は怪物には通用しない。
「よし、コブラクローだ」
コブラマンの右手の指先から毒牙が射出されると、一旦、腰を低くして、一気に怪物目掛けて飛び掛かった。
「うわあ」
必殺のコブラクローも通用しない。「バカめ!俺の体は硬質ラバーで出来ているのさ。きさまの攻撃なぞ効かぬわ」
怪物は高笑いした。
「奴にも弱点はあるはず…。そうだ、目だ」
コブラマンは天高くジャンプすると怪物の背中におぶさり、右の目にコブラクローを撃ち込んだ。
「ガーギー」
怪物は悲鳴を上げ、苦しむ。
「いまだ!コブラキーック」
コブラマンの止めの一撃が毒で溶け始めた怪物の体を貫いた。
怪物は倒れ、大爆発を起こした。
「勝った…」
「龍ちゃん、よかった。生きてたのね」
綾香は嬉し涙を流しながらコブラマンの手を握った。
「三波。お前…」
西山は変わり果てた龍二の姿を見て絶句した。
変身を解いた龍二は、2人に敬礼すると、
「ご心配お掛けしました」
と笑顔で答えた。
「また、一緒に仕事できるのね」
綾香ははしゃいだ。
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