4月11日

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4月11日

僕を救ったのが 余りにも小さな手で 認めるのが怖くて 僕はその手を振り払った 諦めたその時点で 不幸からは逃れられないんだと 知っていたのに うつ向いた顔を上げた 視線の先には…… 愛しいその小さな手は まだ僕をそこで 待っていてくれたよ もう恥ずかしがったりしない 握ったその手は暖かかったから
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