秘密の魔法

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「いえ、今は勤務中ですので。 桜様、勇輔様とお話もよろしいですがそろそろ召し上がらないと遅刻してしまいます」 私は、はっと時計を見て慌てて瞬が用意してくれたフランスパンをちぎる。 「では制服に着替えてきます」 瞬はそう言って食堂をでて行った。 「桜、そんなに急いで食べなくても」 お父さんと二人きりになった食堂でお父さんは呆れた表情をしていた。 「だって…遅刻しちゃう」 私はコーンスープをゴクンと飲み込んでから答えた。
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