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さて、朧車に揺られ
お城の前についた2人
門前には人間の門番2人
涼歌を見るなり一礼する
「これは涼歌様
菫様よりご用件は
伺っておりますどうぞ中へ…」
「うむ、では通らせて貰うぞ」
大きな門が軋む音をあげ
少しずつ開いていく
「さ、行くぞ九十九尾!」
「お…おぅ…」
涼歌と九十九尾は門をくぐり
入り口へ…そこに
黒く豪華な着物を着た
策夜が待っていた
「遅いわよ涼歌!
雅様一同既にお待ちに
なってるわよ!!」
「すまぬ策夜、これでも
急いだ方なのじゃがな…」
「まあ良いわ、それじゃ
着いて来て、案内するわ!」
「ちょ!ちょっと待った!」
突如、待ったをかける九十九尾
「何じゃ九十九尾?厠か?」
「違えょ、その…
色々準備してえから
一部屋貸して貰えねぇかな?」
「だ…そうじゃが…
どうする策夜?」
「ん~…もう!
しょうがないわね!
ついて来て!!」
そして策夜に連れられ
九十九尾は空き間へ…
「この部屋を使って
私達は先に行くけど
終わったら畳を三回叩いて
迎えに行くから」
「解った…」
そして策夜と涼歌は
障子を閉めて行ってしまった
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