緊急コラボその2 放浪狐の天照物語(前)

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「解ったわ、じゃ お城で待ってるわね!」 策夜はそう言い 窓から飛び出すと 一瞬で涼歌達の前から 姿を消した… 「凄ぇな…あれが本物の 忍者って奴か…」 「まあ…正確には妖怪じゃがな 何じゃ九十九尾 忍者は見た事は無かったか?」 「お偉い武将なら 一杯見てきたがな…」 「ふむ、さて…と 城に向かうとするか九十九尾 準備の方は良いかの?」 「あぁ…」 「うむ、燕空! 朧車を用意せい!」 「はい…💢」 障子を開け一礼し 顔を上げた燕空は九十九尾を ギロリと睨む その目の情は怒りに満ちていた 「おぉ…怖…」 そして涼歌と九十九尾は 朧車に乗り込み 朱雀城を目指す 「なあ涼歌、その… 朱雀様ってのは…」 「ん?あぁこの天照国はな 朱雀、青龍、白虎、玄武の 4人の四神様より 統治されておる 朱雀の雅様は…一言で言うと 『新しい物好き』じゃな 玄武(蛇)頼香様は 小さいお方じゃな 多分、一目見ればお主も 驚くじゃろう… されど2人共に気さくな お方じゃから堅苦しく 当たる事は無い じゃが、2人共四神様 と言う事は忘れるでないぞ!」 「新しい物好きに 小さいお方ねぇ…ま 会って見りゃ解るか…」 九十九尾はそう呟くと 天照の活気ある街並みを 窓から眺めていた…
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