緊急コラボその2 放浪狐の天照物語(前)

26/51
前へ
/214ページ
次へ
シュタッ! 策夜は天井から飛び降りると 一回転して着地した 「何驚いてるの九十九尾… 忍者は忍んでこそ忍者でしょ」 「普通に歩いて来い! 普通に歩いてっ!!」 「それじゃ面白く 無いじゃない… やるなら変幻自在に…」 「客、驚かせて面白がるな!」 「や~ね~、見せ物屋が 之くらいで笑わないで どうするのよ…」 「あのな…俺が笑顔にするのは お客の方、俺が笑って どうするよ…」 「ま、終わったなら良いわ じゃ、ついて来て!!」 「(見せ物する前に 何か疲れたな…)」 長い廊下を策夜の 後に荷を背負い 着いていく九十九尾… 「あ、お偉方の前だから くれぐれも粗相の 無いようにね!!」 「解ってるよ! その辺は心得てる…」 そして2人は大部屋の 障子の前に来る 「さ、此処よ」 「ああ…」 策夜と九十九尾は 障子の前に正座に座る 「雅様、頼香様 策夜で御座います… 九十九尾を連れて参りました」 「解りました… 策夜、九十九尾入りなさい」 気品のある涼やかな 声が帰って来た そして城の者2人が 障子の両端をスッと開く
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加