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「はい、出来たよ!」
麗牙は混ぜた花札を
九十九尾に渡す
「有り難く、では次に
私が一声かけ、その花札を
ある場所に飛ばして見せます
念の為、花札には黒い
布を被せて…」
花札の上には黒い布が掛かる
「行きます、3、2、1!」
九十九尾が指を鳴らす
しかし、周りに変化は無い…
「何も起こらない…わね」
「いいえ?ちゃんと
その札は飛ばしましたよ
念の為、私はその札を
みてませんね…」
「ええ…」
「では…」
九十九尾は頼香の方に
手を差し向ける
「な…何?」
「頼香様、失礼ですが
座っておられる座布団を
めくって貰えますか?」
「え?ま…まさか…」
皆の視線が頼香が座っている
座布団に集中する
頼香が恐る恐るめくると…
なんと其処には雅が引いた
あの札〓があった!
「おおーっ!」
「何で?どうして?
この札が此処に…
九十九尾は一歩も
動いていないし
〓は知らないはず…」
「凄ーいっ!」
「ほほぅ…」
一同から驚きと拍手が起こる
「如何です雅様?
その札で合ってますか?」
「ええ確かに…ね、ね!
タネは、どうやったの?」
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