緊急コラボその2 放浪狐の天照物語(前)

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「え…と…」 突如、今まで凛とした 口調から一変し 好奇心旺盛な口調へと変わる その変貌に戸惑いを みせる九十九尾… 「雅様!」 菫は雅をつつき 頼香は溜め息を吐く 「あちゃー…崩れちゃったか… 九十九尾、もう緊張は無用よ 雅の本来の姿が 見えちゃたから…」 「本来の姿?」 九十九尾は首を傾げ、?となる 「ねえねえ、次、次! 次は何を見せてくれるの?」 先程とは打って変わって 雅からは好奇心旺盛な 眼差しが向けられる! 「雅はね、新しい物や 祭り事には目がない性格なの ま…故によく城も 抜け出すって聞いたけど… ね、菫…」 「は…はぁ…」 「頼香?それは違うわよ 私は町民の流行の先を…」 「雅様…仕事の合間に 城を抜け出すのは 如何な物かと…」 「ハイハイ、私事は 其処まで、其処まで!」 九十九尾は二回程 大きな拍手を打ち注目を戻す 「折角楽しくなった雰囲気を 落ち込ますのは性に 合わないんでね! どうせなら俺の奇術で 笑顔になって貰わなきゃ! では…頼香様曰わく 緊張が無用であれば 何時もの様に行かせて 頂きますが…」
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