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「も~っ!皆さん
笑わないで下さい!
私だって恥ずかしいん
ですから…」
栞は皆の(笑)を見て
プーッと膨れっ面になる
「あの…九十九尾さん…
これからどうするんですか?」
栞は不安げに九十九尾に聞く
「なあに、これから
みんなをあっと驚かすのさ!
栞様…(ボソボソ)」
「は…はあ…
分かりました…やってみます」
九十九尾は皆が笑ってる間に
桶越しにソッと栞に耳打ちする
「さあさあ皆様!
栞様に注目だ!
今から行うのは…
なんと栞様の首を
その場で回転させて
見せましょう!」
九十九尾の台詞に
一転、驚きの声が上がる
「栞の首を一回転?
その桶で?」
「おや、麗牙様
お疑いですかい?
なら一回転と言わず
十回転くらいさせましょう」
「そんなに回したら
栞の首が千切れるわよ!」
「頼香様、心配無用!
では行きますよ!
栞様の首の動きに注目だ!
まずは…右からだ!
栞様、行くぜ!」
「は…はいっ!」
皆、一心に栞の首に
注目する
穴の開いた桶が
右に回りだすと同時に
栞の顔も共に動く…
勿論身体は動いてはいない…
そして桶が一回転してきた
次の瞬間!
栞の顔もまた左から
開いた穴と同時に回って来た
そして一回転また一回転と
グルグル栞の首が回っていく
これには一同ビックリ!
「いや~っ!
栞の首がーっ!」
「栞、栞、大丈夫!
痛くない!?」
「ちょ、ちょっと!
一体どうなってるの?」
驚きと混乱が巻き起こる中…
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