緊急コラボその2 放浪狐の天照物語(前)

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「ありゃりゃ、ちと 回し過ぎたかな? では栞様、左回転で 元に戻しましょうか」 今度は左にグルグルと回る 栞の首、そんな中でも 栞の顔は笑顔である そして正面を向く栞 「そして最後の大手品だ この桶に黒い布を掛けて…」 九十九尾は次に 栞の被っている桶に 黒い布を被せる 「さて…ご覧あれ…ハイッ!」 掛け声と同時に布をとると… なんとそこに有るはずの 栞の顔が消えていた! またも驚きの声が上がる! 「か…かか…顔が…」 「どうなって…ええ~っ!」 皆が唖然としている間に 再び黒い布が被され… 「以上、奇々怪々の 大手品でし…たっ!」 布が外された時 栞の顔は元に戻り 桶を外して九十九尾と共に 皆にお辞儀をする これには一同から拍手喝采 そして席に戻った栞は 皆から首を確かめられる 「栞…貴女、一体 どうやって?」 「骨は…折れてませんね…」 ジロジロと首に視線が集まり サワサワと首を触れられる 「ね…姉様、雅様、頼香様 私は大丈夫ですから…」 その様子を見て フフっと笑う九十九尾 「如何でしょうか、雅様? 楽しんで頂けましたかな?」
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