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「ん~、賑わってる賑わってる
やっぱりこれ位じゃなきゃ
やりがいが…」
「あ!手品師の兄ちゃんだ!」
その声に振り向く九十九尾
そこには人間の少女と
3つ目の子供、壺の形をした
小さい妖怪がそこにはいた
「なあ、この兄ちゃんが
手品師って何だ?」
「凄いんだよ!このお兄ちゃん
筒からバーッと花を出したり
鳩がバタバタって…」
九十九尾は準備しながら
その興奮する少女の話を聞き…
「(はて?この子とは
どこかで会ったかな…)
すまない、お嬢ちゃん
どこかで会ったかな…?」
「うん!『神月』で
手品見せて貰ったよ!!」
少女の言葉に
思い起こそうとする九十九尾
「あ!そうか、確か
家族と一緒に…」
「そうだよ!
凄く面白かった!」
九十九尾の記憶には
神月で手品を披露した際
店の中で見物していた1人に
その少女は居た!
「ん…何だ?手品だって?」
「へえ…あの兄さんがねえ…」
少女の『手品師』と言う言葉に
関心を持った人達が
九十九尾の周りに集まりだす
「(ははっ…
この少女のおかげで
何時の間にかこの人だかりだ
感謝しないとな…)
よしっ!お嬢ちゃん
もう一回手品見たくないか?」
「うん!見て見たい!
見せて見せて!!」
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