68人が本棚に入れています
本棚に追加
「それではお嬢ちゃんの持つ
桜の枝をご覧あれ!
まだ蕾だね、これに
この布を被せて…と…」
九十九尾は少女の持つ
枝に布を被せ…
「そして桜の花を
見事咲かせるには必要な…
この灰だっ!」
九十九尾は荷物の中より
袋に入った灰を取り出す
「どこにでもある普通の灰
皆さん触って確認をば…」
観客に灰を触らせ
本物である事を確認させる
「灰…だねぇ…」
「普通の灰だわ…」
「さてさて、確認されたなら
布を被せたこの枝に
この灰を上からパッと!
『枯れ木に花を
咲かせましょ~』ってね!」
九十九尾は布の上から
灰をかける、無論
枝は少女が持ったままだし
ただ布をかけただけ…だが…
「さあさあご覧あれ!
見事花は咲いてるか…?」
九十九尾は布を持ち
ゆっくりと上に引き上げる
見ている客達も九十九尾の
引く布に固唾を飲み凝視する
最初のコメントを投稿しよう!