16人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は、まわりに比べてわりと冷めていた。
大人っぽい、とはまた別の。
みんながきゃあきゃあ騒ぐのを、一歩ひいて眺めていた。
小さい時からそうだったから、
いつからなんて覚えてないけど。
そのまま小学校を卒業し、中学をでて、適当に進学した。
そして、今に至るのだけど。
僕は退屈だった。
毎日おなじことが繰り返されるのに飽きてきた。
ドラマのように生きたいとは思わないけど、やはりつまらなかった。
だから、死のうと思った。
別に嫌なことがあったわけでも 苦しいことがあったわけでもない
ただ飽きたから、やめる。
そこに辿り着くまでにさして時間はかからなかった。
だから、翌日僕は自分の住んでいるマンションの屋上にいた。
最初のコメントを投稿しよう!