刹那の陰謀

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ある日 刹那 「えーと あとは何? 魔法薬の調合ってほんっとメンドくさいわね~ こんな回りくどい魔法なんてあたしには合ってないと思うんだけど… あ~~沸騰したところへ 粉末マンドラゴラ10g 亜鉛15g 硫黄20g 水0.8㍑……? ……じゃなかった! これ水じゃなくて『おーい烏龍茶』じゃない! もしかして亜鉛もサプリメントじゃまずかったかしら!? …………ま……いっか」 朝 空也 「……」 美咲 「今日はいいお天気だし 屋上で空也さんとたべたいな~~って思って 今朝作って来たんですよ」 空也 「………エーット 今朝っていうのは今日の朝?」 美咲 「なに云ってるんですか? 今朝が昨日の朝だったら大変ですよ~?」 空也 (良かった……! 少なくとも食中毒の危機からは逃れた……(泣)) 美咲 「やだ~ 空也さんたらお弁当くらいで泣くほど喜ばなくても。 はい あ~ん」 空也 「あ―――」 美咲 「あ~~ん」 空也 (もし『あーん』しなかったら また魔法で攻撃されるよな……) シュッ ビィィィン 空也 「あーー……ん!?」 美咲 「誰です!?」 空也 (アメ……?) 刹那 「あ~~らごめんネ。 ちょーっと手元がすべっちゃった。 でも手作りは美咲ちゃんの専売特許じゃないから」 美咲 「刹那さん!?」 刹那 「どお? なかなか良さげでしょ? あたしの手作りキャンディー。 午後の授業は数学と魔法科学じゃなかった? 甘い物は脳が冴えるわよ」
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