🌸第一章🌸

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「そうかもしれないけど……分かるんだ。幸村様に会えるかも知れないと…。感じるだ。幸村様が近くにいらっしゃると…。」 と、珍しく才蔵が感情を表にして言った。 「才蔵………。」 才蔵には何故か忍びの力は受け継がれなかった。だから…気配とか読み取れなかったはずなのに…。 ……やっぱり… 「幸村様の思いは十勇士全員強い訳か……。」 「佐助…?」 「ぅんにゃ……分かった。確かめて見よう。…それからでも遅くはない。……才蔵、全校集会が始まるのはいつだ?」 佐助は立ち上がりながら才蔵に聞いた。 「あぁ、…もうそろそろ始まるな。今から行けば何とか間に合うだろ。」 と、佐助に続いて才蔵も立ち上がった。 「そうか…ってもしかしてギリギリなの?俺たち??…才蔵、いちよ聞くけど…お前生徒会長だけど………大丈夫??」 すると才蔵は平然な顔で、 「大問題だろ。だから佐助…頼むな。」 「……やっぱり?じゃ、才蔵………しっかり捕まってろよ。」 次の瞬間にはそこには誰の姿もなかった……。 第二章に続く…
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