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扉を開けると大輔のママはすでに、生ビールを飲みながら煙草を吸っていた
大輔ママ「倖ちゃんビールでいいか?」
大輔ママが初めて、声をかけてくれた
そして、自己紹介してから何ヶ月も経つし、その間、会話もしていなかったのに私の名前を覚えていた
私は嬉しくて、飲めないビールを飲み干した
その日から、何度もご飯に行く様になり少しずつ、会話もするようになり大輔ママが凄くいい人だと感じていた
大輔が仕事をし出した事で大輔ママの態度も変わり始めていた
大輔の友達とも私は仲よくなり、よく大輔の友達と複数で遊んだりもしていた
皆、年下なのに、仲よくしてくれて私は、まったく条件違いである大輔を心から好きになっていった
バイトをし出してから、だいぶ経った日、大輔は家にお金も入れてやりたいので、もっと稼げる仕事に転職すると相談してきた
私は、なぜか直感で、現場系の仕事を進めた
彼は、体力系の仕事は、朝は早いし、しんどいし嫌だと言った
それでも、私が進めたのもあり、嫌々、現場系の仕事で働き出す事になった
やるからには、親方目指しや!!そう私が、言っても彼は最初は愚痴を吐いてばかりだった
初めての給料は、20万円を超えていた
数ヶ月前まで100円単位で生活し、先月は8万円程度で生活していた
彼にとってかなりの高額だった
私は、彼に初めての給料日の日買い物に誘った
彼の好きなだけ稼いだお金で買い物させてあげたかった
そして綺麗めのお兄系の服装を勧め、数ヶ月前とは別人になった
買い物の最後に私は
倖「仕事はしんどい。そのしんどさから逃げて、公園で100円単位で生活していた時代に戻りたいなら倖は止めないよ」
と伝えた
お金を稼ぐ事、給料日の楽しみ
色んな事を彼に感じて欲しかった
大輔は、その日から愚痴ではなく、将来の事ばかりを話す様になった
そして、親方を目指すと初めて言ってくれた
私は本当に嬉しかった
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