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おれが去ってから、みんなは高校へ進んだ。
推薦の話はみんな取り消された。
ケド何とかかんとか高校へ進む。
日本におったらきっとおれかてそうしたんやと思う。
あの頃のアイツらはそれぞれ夢があった。
甲子園とか科学者とか。
事件があってそれぞれ遠回りになったけど、みんな夢があった。
事件のコトで白い目で見られたコトもあったやろう。
みんな言わへんかったケドな。
夢は望んで叶うわけやない。
それはようわかっとる。
おれたちは最高のハンデを背負ってのスタートやった。
それをハンデやと思うてたら何もなく今頃はホンモノの犯罪者にしかなれへんかったやろ。
だけどおれだけでなく、イヤおれ以上にアイツらは強かった。
強いから今があんねやな。
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