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「へぇ~。心配してくれてたんだ。う~れしぃ~なぁ~。」
俺はわざとらしく言葉を引き伸ばす。
「むむぅ…大助のくせに…。まぁいい。心配していたことにしといてやる。だが、これでさらにペナルティプラス一だな。」
「…はいはい。」
結局またペナルティ増えるのか…。
ま、いっか、雛多の調子が少し戻ったし。
だが大助のくせにって言葉は気になるな。
早美といい雛多といい俺を少し見下しすぎじゃないか?
「おい。怪我人、大丈夫かい?」
早美が軽く右足を蹴りながら寄ってきた。
後ろには坂本さんもいた。
「…怪我人言うな。」
俺は少し怒った顔をする。
「こ、こら、早美。駄目じゃないか。」
そして雛多は慌てて早美を止めようとする。
まったく、せっかく雛多の調子が戻り始めてたのに。
「ところで今日はどうするんですか?」
坂本さんが尋ねてくる。
「取り敢えず一回部室に集合だ。」
「わかった。なら私は淳引っ張ってくるからみんなは先行っててね。」
そう言って早美が淳のもとへかけていく。
なんとなくわかることがある。
それはきっと早美が淳に何か聞こうとしていること。
まぁ今は早美に任せとくか…。
早美が任せろって言ってることだし…。
言ってない?
おかしいな…。
俺には任せろって聞こえるんだけどな…。
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