第一章 結成

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「心ここにあらず…?」 俺だって言葉の意味ぐらい知ってるぞ…ただ…誰がだって? 「だって大助。雛多と一緒にご飯食べたの覚えてないでしょ?」 「…はぁ?」 誰と誰が何だって? そんな馬鹿な、俺は今日一日中こいつを警戒してたんだぞ。 昼食の時だって…。 時だって…。 あれ? -------昼休み 「ダイ。飯食おうぜ。」 「…あぁ。」 奴は近づいてくるが、弁当をもっているだけか…。 もうこれ以上被害を受けるわけにはいかない。 「おーい。二人とも、私達も一緒にいい?」 早美の隣にいるが…不審な動きはない。 どこか不思議そうな顔をしているだけだ。 「おぅ。早美。いいぜ座れよ…って、後ろの人はもしかして…」 「今倉雛多だ。名字は嫌いだから雛多でいい。」 「だよな…よろしく…川上淳だ。」 「実はさ。他のクラスの男子まで今倉さんに詰め寄ってくるからさ…」 「雛多だ。」 「あっ。ごめんごめん。ちょっとここに置いといてよ。この子いきなり男子に『邪魔』っていうからさ。もうやれやれだよ。」 「別に私は思ったことを言ったまでだ。」 「おっ…おぉ…。まぁそんなことなら…いいよな?ダイ。」 「…あぁ。」 こっちを見ている…が、危害を加えるつもりはなさそうだ。 「ダイ?お前何さっきから今倉さんを見てんだ?」 「雛多だ。」 「おっ…おう。すまん。」 一瞬怖い目つきになったが俺に対してではないようだ。 「とりあえず食べよう。早美。」 「そうね。」 彼女が隣に座る。 まぁ隣の席だからそれはいいか…。 そして弁当を広げているが…まぁそれだけか…。 「ねぇ淳。大助どうしたの?」 「さぁ…。」 -------
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