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「そこで、君に改めてお願いがあるんだ」
「はいっ? 何でしょうか?」
こんな話の後に、一体何のお願いがあるというの?
「もうすぐ妻の誕生日なんだ。けど、僕はどんな風に今後彼女に接していいか、正直言って悩んでいるし、成り行き次第では、離婚も――考えていたりする」
「えっ、でも・・・・」
「久遠時君も大変な時期だし、お付き合いしている彼にも悪いだろうけど、一週間程、僕に時間をくれないか? 多少なりとも桃香の事を知っている君と、仕事抜きで色々と話したい。何を我儘言うんだ、と言われても仕方ないけど、こんな事頼めるのは君しか思いつかなくて・・・・恥をしのんでお願いしたい」
三輪さんに突然頭を下げられた。
「えっ、ヤダあの・・・・三輪さん、止めてください! 頭なんか下げないで!!」
慌てて彼の肩を掴んで引き上げると、目が合った。
うわっ!!
こんなドアップで三輪さんの端正なお顔を拝見できるなんて・・・・。
ドキドキ最高潮だよ!
もう心臓に悪いよ~~~~~っ!!
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