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困った顔をしていたからだろう。三輪さんの方が先に口を開いた。「君にこんな事を頼むなんて、僕もどうかしているな。ゴメン、今のは忘れて欲しい」
「あっ、あの!!」
考える前に、勝手に口が動いていた。「別にいいです! お付き合いしますよ!!」
なっ・・・・
何言っちゃってんの、私――――!!
相手は妻持ちの、既婚者なんだよっ!?
まがりなりにも・・・・不倫じゃないけど、何か他の人に見つかったらマズイような事に、どーしてクビ突っ込むのよぅ!!
言った瞬間自分自身が驚いて、そして後悔した。
「本当かい? 有難う久遠時君。君にお願いして良かった」
とかニッコリ笑顔を向けられたら、もう今更断れずに・・・・。
結局、私は三輪さんのお願いを引き受けることになり、一週間限定デート(多分違うな!)の約束をしたのだった。
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