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「和歌子さん、俺も今ランチ終ったところなんです! まだならコーヒー一緒に飲みませんか? ご馳走しますよ!」
「あ・・・・あの・・・・」
「じゃ、私は仕事あるから先に行くね。二人でごゆっくり」
ウィンクを残して、アヤネが席を立った。
「ちょっと、アヤネ――」立ち上がろうとした私を制して、アヤネが耳元で囁いた。「真吾君だって必死なんだから、少しくらい、付き合ってあげな」
アヤネに言われて、しぶしぶ私は席に着いた。
「和歌子さんはカフェラテが好きなんですよね? 注文、アイスカフェラテで良いですか?」
「あ、うん。良く知ってるね」
ハイ、と真吾君は笑顔を見せて、ウェイトレスにアイスコーヒーとカフェラテを注文した。
二人で向かい合って座ると、真吾君が身を乗り出してきた。
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