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「まあ、この際だからハッキリ言っておきます。俺、和歌子さんが好きです。だから、待ってますから。和歌子さんの気持ち整理つくまで、待ちますから。とはいえ、あまり辛抱強い方じゃないんですけどね」
あっさり好きとか言いやがった!
このオトコ・・・・侮れない!!
返答に困っていると、真吾君が屈託のない笑顔を見せた。「俺、和歌子さんと一緒で諦め悪いタチなんで、勝手に待ってますから。それじゃ、今後もよろしくお願いします」
アイスコーヒーを飲み終えた真吾君は、伝票を手に取り、それじゃあお先です、と私の前を去って行った。
何をよろしくするんだよーっ!!
叫びたいのをグッと堪え、改めて私はとんでもない後輩に好かれたのだと、実感した昼下がりだった。
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