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現在、午後六時。
今日は流石に昨日のように五時には仕事が終わらなかったので、とりあえず本日の報告を提出して、帰宅準備を始めた。
ロッカーで着替えを終えて外に出ると、何と真吾君が立っていた。
「もうお帰りですか?」
「え、ええ。まあ」
真吾君て、何か苦手だよーっ!!
「三輪さんとのデート、あまり頑張らないで下さいね」
「なっ・・・・!!」
驚いた顔を見せると、真吾君は笑い出した。「ホラ、解りやすい」
「ちょっ・・・・からかわないで!」
「そんな可愛い所も好きですよ、和歌子さん」
屈託のない天使のような笑顔だと思っていたけど、急にヤツの笑顔が悪魔の笑顔に見えてきた!
「やっ、やめてよ! 誰かに聞かれたらどーすんのよっ、バカ!!」
絶対からかわれてるわ!
この悪魔に!!
散れッ! 悪霊退散!!
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