Office02・限定デートの始まり

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  「俺だってもう遠慮しませんからね。和歌子さんの事。三輪さんには負けませんから」 「勝ち負けじゃないでしょ!」 「そんなに騒いでたら、誰か来ちゃいますよ? 例えば三輪さんとか」 「もうっ!! お疲れさまっ!!」  プイ、とそっぽを向いて歩き出そうとする私を、真吾君が強引に抱き寄せた。 「なっ・・・・!!」 「おまじないです」  耳たぶに、ちゅっ、とキスされた。 「~~~~~~~~~~~っ!!」  耳まで真っ赤にしてうろたえる私に、三輪さんに和歌子さんは渡さないから、と囁いて、スタコラ自分の持ち場へ帰って行った。  なんなのアイツ――――っ!!  ハンカチでゴシゴシと耳を拭いて、とりあえず待ち合わせ場所に向かった。
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