Last office・私の花道

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 どうしよう、という言葉がぐるぐる回ったまま、控室に戻ると真吾君が来てくれていた。  私へのお祝いなのだろう、花束と小さな包みを持っている。礼装姿、カッコイイ。こんちくしょう。  でもそれより、聞かなきゃいけない事と、言わなきゃいけない事がある。 「お疲れ様でした。和歌子さん。壇上の貴女は、とてもカッコ良かったです」 「ありがと」 「三輪さんが来たんですね?」 「そうよ」  また私の心を読みやがったな。 「俺がヒロイに出向している事と、上川整形外科の事、三輪さんから聞いたんですね? 顔に書いてあります。どうして黙っていたのって」 「解っているなら、さっさと答えてよ! どういうつもりなの? 素性も明かさず私に近づいたの?」   「素性を明かす事は禁じられていましたから。社内秘です。すみません」 「誰にも言わないわよ、そんな大事なコト! どうして・・・・今まで黙っていたの?」  
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